日本人は「肌がきめ細かい」「肌が綺麗」と言われることがあります。しかし、最近では過剰なスキンケアによるビニール肌の方が多く見られます。ビニール肌になってしまう原因がレチノールではないかと疑問を持つ方も多いでしょう。レチノールという言葉はよく耳にしますが、実際にそれがビニール肌と関係しているのでしょうか?

初めてレチノールを含むスキンケアを検討している方や、ビニール肌への不安を感じている方にぜひ読んでいただきたいコラムです。

レチノールについて

レチノールは、ビタミンAの一種です。

日本では、2017年に厚生労働省からシワ改善の有効成分として認可されました。毛穴を引き締め、ニキビや小ジワの減少、細胞のターンオーバーの促進、シミやたるみの改善など、さまざまな効果が期待され、多くの化粧品に含まれています。

しかし、レチノールをビタミンAの1種として捉えた場合*、巷にはビタミンA、レチノール、トレチノイン・・・・様々な種類と呼び名があります。現在では2000種を超える肌の活性化物質があります。 *基礎化粧品などで「ビタミンA」配合と記載された多くの場合は、「レチノール」を示していることが多いため。

肌の活性物質の早見表
肌の活性物質の早見表

3種の代表的な肌の活性化物質を説明

1,パルミチン酸レチノール

メリット:副作用がほとんどないため、日常に簡単に取り入れられる。

デメリット:効果を感じるまでに長い時間がかかる。:朝も使える

2,レチノール

メリット:パルミチン酸レチノールより効果が高いく、副作用のコントロールが可能

デメリット:効果を感じるまでに長い時間がかかる。:レチノールは夜間の使用が推奨されます。

3,トレチノイン

メリット:速効性があり、効果も高い。

デメリット:刺激が強く副作用があり、処方箋が必要。

アメリカのFDA(食品医薬品局)が肌の若返りと小皺の治療として認可したのは、レチノイン酸(トレチノインとも呼ばれます)です。レチノイン酸は非常に効果的ですが、刺激が強いため、特に肌のバリア機能が弱いとされる日本人のわたしたちは、慎重な使用が求められます。そのため処方箋が必要です。

レチノールを含む化粧品でも海外と日本では含有量が全く異なります。

海外のレチノール含有化粧品:

  • 海外の化粧品では、レチノールの含有量が比較的高いことが多く、1%~2%の濃度が一般的です。アメリカやヨーロッパなどの市場では、皮膚科医の処方薬や一部の市販製品で、さらに高濃度のレチノールが含まれることもあります。

日本のレチノール含有化粧品:

  • 日本の化粧品においては、レチノールの含有量は低めに設定されていることが多く、0.1%前後が一般的です。日本の化粧品規制や消費者の肌への敏感性を考慮し、低濃度に設定されている場合が多いです。

日本では、より穏やかな作用のあるレチノールが化粧品成分として広く使用されています。レチノールは、レチノイン酸に比べて作用がマイルドであり、日本人の繊細な肌に合った製品が多く開発されています。

日本では刺激が少なく、長期的に使用しても安全な成分を重視する傾向があります。

レチノールはターンオーバーの改善には不可欠?!

レチノールが日本人の肌にもたらす効果と効能

効果と効能:

  1. シワ改善:
    • レチノールはコラーゲンの生成を促進し、シワやたるみを改善する効果があります。これにより、肌の弾力性が向上し、より若々しい印象を与えることができます。
  2. 肌のターンオーバーの促進:
    • レチノールは肌の細胞の生まれ変わり(ターンオーバー)を促進し、古い角質が速やかに除去されるため、くすみや毛穴の目立ちを改善します。これにより、肌が明るく均一なトーンになります。
  3. ニキビの予防と改善:
    • レチノールは毛穴の詰まりを防ぎ、皮脂分泌を調整する効果があるため、ニキビの予防や治療にも有効です。また、既存のニキビ跡の改善にも効果が期待できます。
  4. 美白効果:
    • レチノールはメラニンの生成を抑制し、シミや色素沈着を改善する効果があります。これにより、肌のトーンが均一になり、明るく透明感のある肌へと導きます。

ビニール肌の改善にはレチノールが必要不可欠。

ビニール肌、つまり肌の表面が過度に滑らかで、透明感がありすぎる状態は、一見すると美しいように見えますが、実は肌のバリア機能が低下し、乾燥や外部刺激に弱くなっている状態を示しています。ビニール肌は、過度なピーリングや誤ったスキンケアによって引き起こされることが多く、肌の健康を取り戻すためには、正しいケアが必要です。

ビニール肌についてもっと詳しく知りたい方はこちらのコラムを読んでみてください。

レチノールの役割

レチノールは、肌のターンオーバーを促進し、バリア機能を回復させる効果が期待できる成分です。ビニール肌を改善するために、レチノールは以下のような役割を果たします。

  1. ターンオーバーの正常化: ビニール肌は、ターンオーバーが乱れ、角質層が薄くなっていることが多いです。レチノールは、このターンオーバーを正常化し、角質層の厚みを適切な状態に戻します。これにより、肌のバリア機能が強化され、外部刺激に対する耐性が向上します。
  2. コラーゲン生成の促進: レチノールはコラーゲン生成を促進することで、肌の弾力性を高め、ハリのある健康的な肌へと導きます。ビニール肌で失われがちな肌の弾力を取り戻し、よりしっかりとした肌質を再構築します。
  3. 水分保持能力の向上: ビニール肌は水分を保持する能力が低下しているため、乾燥しやすい状態になっています。レチノールは、肌の水分保持能力を改善し、しっとりとしたうるおいのある肌へと導きます。

使い方のポイント

レチノールは強力な成分であるため、使用方法には注意が必要です。まずは、低濃度のレチノール製品から始め、週に2~3回程度の頻度で使用することをおすすめします。

ビニール肌を改善し、健康な肌を取り戻すために

ビニール肌は、見た目以上に肌の健康が損なわれている状態です。レチノールをスキンケアに取り入れることで、ターンオーバーを正常化し、バリア機能を回復させることができます。肌の奥深くから健康を取り戻し、しっかりとした美しい肌を目指しましょう。

天然のレチノールで始める新スキンケア

これからレチノールを含むスキンケアを始める方、美容スキンケア化粧品で肌がビニール肌なりかけたりなってしまった方へ、天然のビタミンAを豊富に含んだローズヒップオイルがオススメです。

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ローズヒップが天然のレチノールと言われる理由

ローズヒップオイルには、ビタミンAの前駆体であるβ-カロテンや、他のレチノイド類(レチノールやレチナール)といったビタミンAの形態が含まれています。

ビニール肌にローズヒップオイルが効果的な理由

  1. 穏やかな作用でバリア機能を回復: レチノール製品と異なり、ローズヒップオイルは肌に穏やかに働きかけます。肌のバリア機能を強化し、ビニール肌を改善しながら、しっとりとした保湿効果をもたらします。
  2. エイジングケア効果: ローズヒップオイルには、コラーゲン生成を助ける成分が含まれており、シワやたるみを予防します。特に、40代の方が気になる目元や口元の小じわに効果的です。
  3. 天然由来で安心: ローズヒップオイルは、自然由来の成分であるため、敏感肌やビニール肌でお悩みの方でも安心して使用できます。化学的な刺激を避けたい方にとって、毎日のスキンケアに取り入れやすいアイテムです。
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