ビニール肌:一見美肌に見える、実は危険な肌状態
憧れのつるんとした美肌を手に入れたはずが、実は「ビニール肌」だった…そんな経験はありませんか?
ビニール肌は、一見するとキメが整っていてツヤツヤに見えますが、実は角質層が薄く、バリア機能が低下している状態です。そのため、乾燥やシミ、シワなどの肌トラブルを引き起こしやすくなります。
このコラムでは、ビニール肌の原因と改善方法について詳しく解説します。
結論を先にお伝えすると、スキンケアのし過ぎと言う方ほど多く見られるビニール肌やビニール肌予備軍。1度スキンケアをわざと休んでみたり、メイクをいつもよりも薄くしてメイク落としなどを簡単にすることで肌の安息日を作ってあげてみることをオススメします。
スキンケアは大切だと思いますが、あくまで身体のもっている力のサポートだということを忘れずにしましょう。
ビニール肌:一見美肌に見える、実は危険な肌状態
「ビニール肌」とは、肌のキメが失われて角質層が薄くなっている状態で、肌のバリア機能が機能していない状態のこと。紫外線や摩擦などの刺激がダイレクトに伝わり、シミ・シワ・たるみ・くすみなどの肌トラブルを引き起こす肌のことをいいます。
メディアで見かける有名人やインフルエンサーでもビニールのように人工的な肌を見たことはありませんか?一見きれいな見える肌ですがこの元気のないビニールのように見える肌をビニールはだといいます。
ビニール肌と健康的な美肌の違いとは?
ビニール肌と美肌の見た目は、あまり変わりませんが、肌の状態は全く違います。スキンケアのやりすぎによって肌のバリア機能が破壊され、角質層が薄くなっている状態であるビニール肌。
ビニール肌は、肌が薄く、バリア機能が低下しており、肌内部は乾燥状態です。対して健康的な美肌は皮脂膜に覆われてバリア機能が高く、肌内部はたっぷりの水分で潤った状態です。
美肌は肌荒れに強いですが、ビニール肌は刺激に弱く肌荒れが頻発します。
ビニール肌に引き起こされる肌荒れは大きく3つあります。
- 角質層が薄く肌が弱いために、紫外線のダメージを受けやすいために、シミの原因に
- 肌が敏感なために、外的刺激に弱くニキビなど炎症の原因に
- 肌が乾燥しているために、シワの原因に
あなたの肌はだいじょうぶ?ビニール肌見分けセルフチェックを試してみましょう。
- 肌にキメがない
- 毛穴が目立たない
- 皮脂が少ないのに、肌がツヤツヤしている
- 肌に赤みがある
- 肌が乾燥しやすい
- ニキビや吹き出物が増えた
- 洗顔後に肌のつっぱりを感じる
- 化粧水を使うとヒリヒリする
- タオルで顔を拭くときに刺激を感じる
上のリストで当てはまることは何個ありましたか?
当てはまる項目が多いほど、ビニール肌の可能性が高くなります。
ビニール肌の原因の多くは、日頃行っている「スキンケア方法」です。
肌質やホルモンバランス、気候のせいでもありません。
スキンケアを頑張りすぎたことが原因であることが大半です。
正しいスキンケアを頑張るのは肌に良いのですが、過度のスキンケアは肌荒れを招きます。
NGなスキンケア4選。ビニール肌の原因に
ビニール肌の原因1:スクラブ入り洗顔
スクラブ入りの洗顔で肌を洗うと、角質層が減る(薄くなる)ことがあります。
スクラブは、不要になった古い角質を物理的な力で落とすことが目的です。下記のようなスクラブは、角質を強制的にはぎとるため、ある程度の硬さをもった細かな固形物です。スクラブは角質より硬いため、肌をこすることで角質を剥がせます。
スクラブの種類
- シュガースクラブ
- ソルトスクラブ
- 米ぬか
- クルミ
- コーンスターチ
- クレイ(泥)
- マイクロプラスチックビーズ
- パウダースクラブ など
古い角質だけを落とせればいいのですが、そんなにうまくはいきません。顔には、不要になった古い角質と必要な角質が混在しています。そのため、古い角質だけでなく、必要な角質にも、スクラブの摩擦力が加わります。
結果、「古い角質」と一緒に、「まだ必要な角質」が剥がれ落ちてしまいます。
肌に必要な角質が剥がれると、角質層が薄くなりビニール肌になります。
ビニール肌の原因2:洗浄力の強いクレンジングや洗顔料
汗や皮脂に強いメイクを落とせるクレンジング、ニキビ用の洗顔料などは肌がいつも以上にスッキリした感じになりませんか?
強い洗浄力を持ったクレンジングや洗顔は、肌に刺激となることがあります。
肌に必要な皮脂まで落として、肌が無防備な状態に。
無防備な肌は、水分の蒸散量が増えて、乾燥しやすい状態になります。
肌は乾燥すると硬くなって、もろくなります。
東北大学名誉教授の田上八郎著「スキンケアの科学」(南山堂)によると…「手のひらや足底の正常な角質層を削り取って、放置しておくと乾燥してザラザラして硬くなるので折り曲げたり、力を加えるともろくて簡単に割れる。」とあります。
もろくなった肌は、角質が剥がれやすくなって、角質層が薄くなります。
そのため、強い洗浄力のクレンジングや洗顔を使うとビニール肌になる可能性が高まります。
クレンジングや洗顔料を使って、肌がヒリヒリしたら、洗浄力の強さがビニール肌の原因に。
正しい洗顔の選び方は、「敏感肌の人におすすめの洗顔料選びと洗顔のポイントを紹介」で詳しく解説していますので、ご覧ください。
ビニール肌の原因3:角質ケア・毛穴ケアのやりすぎ
角質ケアのピーリングや毛穴パックを頻繁に行うと、肌の角質層が薄くなります。
どちらも古い角質や角栓をとるのが目的です。
古い角質と角栓だけが取れればいいのですが、そうはいきません。
肌に必要な角質まで取れてしまい、角質層が薄くなります。
ピーリングや毛穴ケアをやればやるほど、角質層は薄くなり、ビニール肌に近づきます。
ビニール肌の原因4:スキンケアのやり方やマッサージの刺激
肌をこするという行為は、少なからず角質を剥がします。
スキンケアの中には、肌をこする行為がたくさんあります。
- 洗顔で顔をあらう
- 化粧水や乳液、美容液などを肌につける
- マッサージ
- 美顔ローラー
- パッティング
- コットンの使用 など
このような行為は、やり方によって角質を剥がすことにつながり、ビニール肌を招くことになります。
ビニール肌を卒業!つるんと輝く素肌へ導く3つのステップ
憧れのつるんとした美肌、諦めていませんか?
過剰な角質ケアや乾燥、摩擦によって肌のバリア機能が低下した状態、「ビニール肌」は、メイクのノリが悪くなったり、くすみや乾燥が目立ったりと、美肌への道を阻む厄介な存在です。
しかし、ご安心ください!
3つのポイントを意識するだけで、ビニール肌を卒業し、輝くような素肌を手に入れることができます。
ステップ1:肌への負担を減らす
ビニール肌の原因の根本は何でしょうか?それは、美容意識の間違った捉え方と過度のケアが原因と考えられますね。ケアしすぎて肌が疲れてしまうことがビニール肌の原因ではないでしょうか?
肌が疲弊してしまうことの1つに洗顔があります。 ビニール肌になる女性なら、美容には関心が高くゴシゴシ洗ったり、こすって肌にダメージを与えてしまうことは周知のことでしょう。そのため、洗顔やメイク落としにも気を使っている方が大半です。
ですが、ココで落とし穴があります。
それは、「落とすことに気を使いすぎていませんか?」 肌にお化粧が残っていることはもちろん肌にとっても良くないため、落とす際に、1回ではなく2~3回クレンジングをしたり、クレンジングを長時間つけたままにしたり、過度の角質ケアを行っていませんでしょうか?
落としすぎて肌が疲れてしまっていると、肌も生きているため疲れて代謝=ターンオーバーが落ちてしまいます。例えて言うなら、デリケートな素材のブラウスを何度も何度もクリーニングにかけてしまえばいくら気を使ったクリニングでも素材が痛み、デリケートな素材感は消えてしまいます。 洗顔でも同じです。顔の角質ケアをしたいからとスクラブ入の洗顔剤などで角質ケアを毎日行ったら逆効果ですね。 週に1回くらい、軽めのベースメイクだけやノーメイクの日を作ったりして、肌の安息日を作りましょう。
ステップ2:徹底的な保湿をしていると考えてしまうことで潜む、肌の疲れ
「保湿」は美容感度が高い女性にとっては耳にタコができるほどよく聞かれる言葉ですね。しかし、この保湿も油分が多い保湿剤を過剰に使用すると、毛穴に詰まってニキビや毛穴詰まりの原因となります。特に、脂性肌やニキビができやすい方は特に注意が必要です。
また、肌が疲れているときに過度な保湿によって古い角質が溜まりやすくなり、角質肥厚を引き起こす可能性があります。角質肥厚とは、肌のターンオーバーが乱れることによって、古い角質が剥がれずに蓄積し、厚くなってしまう状態を指します。角質が剥がれ落ちないことで、新しい角質が古い角質の下に埋もれてしまいターンオーバーが起きなくなります。さらにそこに保湿剤を塗り込むことで、徐々に肌が分厚くなってしまいます。肌が元気になるどころか逆に疲れてしまいます。
ステップ3:紫外線対策で肌を守り抜くつもりが逆効果の塗りすぎ
紫外線対策は、シミやシワなどの肌トラブルを防ぐために重要です。しかし、日焼け止めを過剰に使用すると、ビニール肌などの逆効果を引き起こすことがあります。
日焼け止めを過剰に使用するとビニール肌になる原因
- 油分が多い日焼け止め: 毛穴に詰まってニキビや毛穴詰まりの原因となる
- 紫外線吸収剤: 肌に負担がかかる
- ウォータープルーフタイプ: 落としきれずに毛穴に詰まってしまう
- 過剰な塗り重ね: 肌の水分を奪い、乾燥を引き起こす
美容意識が高い人は、スキンケアに時間をかけて丁寧に行う傾向があります。。 気を使っているからこそ、わざと肌のために行っているスキンケアを手抜きして見ることも美肌を手に入れるためには大切です。過度のケアしないことで肌自身の持つ力を最大限発揮させ、肌力を高めることも必要です。
肌のサポート:エイキンのローズヒップエキス
エイキンのローズヒップはオイルではありません。「ローズヒップエキスです。」
オイル美容の専門家Yukieさんのコメントからもわかるように、
エイキンのローズヒップエキスは、独自の抽出法で製造されています。そのため、エイキンのローズヒップエキスは他とは異なり、肌に最大限のサポートをします。
肌が疲れているかたはぜひお試しください。