2022年12月9日投稿
欠かせないスキンケアアイテムの1つとなった導入美容液。
ブースターとも呼ばれ、毎日のスキンケア時間に取り入れる方も多いアイテムです。
この記事では前編と後編に分けて、魅力的な導入美容液の世界をくわしく解説します。
専門的な知識を持ち合わせている薬剤師であり、
*コスメコンジェルジュでもある新田けい子さんに聞いてみました。
多くの方が気になっている商品について、けい子さんに商品テストをしていただき、
使用感、導入美容液、ブースターの魅力について詳しく解説していただきます。
*コスメコンシェルジュ‥日本化粧品検定協会が定める【コスメが読める美容の専門家】
導入美容液、ブースターの役割と種類・注意点
導入美容液、ブースターとは?
使用順序は洗顔後。スキンケアの1番最初に使用します。
化粧水の前に行うので、プレ化粧水と呼ばれることもあります。
事前にお肌の土台を整えてくれるものです。
洗顔後の一番最初に行うことで、固くなっている角層(角質層)をほぐし、次に使用するスキンケアの角層(角質層)への浸透をサポートしたり、肌なじみをよくさせる効果が期待できるもの。
いわゆる化粧水や美容液のサポーターのような役割をしてくれるのものをいいます。
導入美容液、ブースターの種類
1.化粧水、一般のブースタータイプは水っぽい水性ベース
→さらっと軽く、さっぱり、刺激が少ないので敏感肌の方にオススメ。
2.美容液タイプ・オイルやジェルっなどの油性ベース
→保湿や美容成分をマイクロプセルなどに閉じ込め、各々の効果もじっくり染み込ませながらお肌を柔らかくしていくタイプ。
とろみあり、もっちり、脂性肌の方にオススメ。
3.サリチル酸やグリコール酸、AHA*、パパイン*などの角質溶解剤やタンパク質分解酵素含有
→表面の古くなった角質を取り去ることで、お肌を柔らかくするタイプ。肌のざらつきなどを感じた時などに効果あり、刺激を受けることもあるのでその点は注意が必要になります。
*AHA(エーエイチエ―)について。
AHA(エーエイチエ―)はりんごや柑橘類などの発酵液に含まれている天然由来成分であり、別名「フルーツ酸」と呼ばれることもあります。
比較的刺激が少なく日本人の肌に合っていることから、多くの化粧品に配合され、医療機関のケミカルピーリングとしても使用されています。
*パパインについて。
パパインは未成熟なパパイアの果実の乳汁から抽出・精製して得られる酵素です。パパインは、角質を柔らかくしたり、古い角質を取り除きます。だから、ターンオーバーが遅いことが原因の角質が溜まっている時などの顔のくすみが目立つ場合や、肌の透明感がなくなった場合に使うのに向いています。
また、パパインは、脂性肌で皮脂や角栓が毛穴に詰まって、いちご鼻になった場合などのケアにも向いている化粧品成分です。
導入美容液・ブースターを使用する際の注意点
勘違いされやすいのが導入美容液・ブースターにも保湿効果があると思われていること。
美容成分が配合された導入剤もありますが、次に使用していくスキンケアの(角質層への)浸透を促すということが1番の目的です。
基本的にはブースターそのものに保湿効果などがあるわけではないので、ブースタだけで終了させずに続けて化粧水→美容液→オイル・クリームなどのケアをしていくことがとても大切になっていきます。
これってお肌のSOSかも?!
SOSの5つのサインを見逃さないようにしましょう。
- 最近くすみがち・・・
- お化粧ノリが悪い・・・
- 疲れ顔だねっていわれる・・・
- お肌にハリがない感じがする・・・
- お肌がぼこぼこ・ざらざらしている・・・
取り入れたいタイミング
- 最近、お肌が乾燥しやすい
- いつものスキンケアアイテムでは物足りない
- 化粧水や美容液が入っていきづらいと感じる
- 基本のスキンケアアイテムを変えず効果を高めたい
- 美容成分を効率よく取り入れたい
- 毎日使用できて刺激の少ない角質ケアアイテムを探している
このようなSOSやお悩みが生じた時は、導入美容液やブースターを開始してみるチャンスです!
新たに1本追加することでお手持ちのスキンケアの本来の効果を引き出してくれます。
それぞれのスキンケアの角層への浸透率が上がるということは、少量でもきちんと効果を発揮してくれるというメリットも得られます。
【体験編】では導入美容液を実際に使った使用感を解説します。体験編は下のバナーから
新田けい子
《 プロフィール 》 薬剤師免許取得後、美容専門学校を卒業。
日本化粧品検定2級・1級・コスメコンシェルジュ、コスメコンシェルジュインストラクター取得。
現在は薬局薬剤師と美容専門学校の講師、個人・モデル撮影やコスメコンシェルジュの知識を活かしながらメイクレッスン・セミナーを中心に活動中。
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